ユングフラウヨッホ
ヨーロッパ最高地の鉄道駅ユングフラウヨッホ。駅の標高は3,454mです。
そして、ユングフラウヨッホ駅からは、標高3,571m、雲上のスフィンクス展望台に移動します。
展望台の外は、真夏でも一面の銀世界。眼前に広がるアレッチ氷河の絶景や、メンヒの山頂も間近に望めます。
富士山の9合目とほぼ同じ高さまで鉄道でアクセスできるなんて、スイスの鉄道技術はスゴいですよね。
さらにスゴいのはユングフラウヨッホ駅までの大半は、アイガーの山中のトンネルを通るというところ。
列車はアイガーの内部を上へ上へと登って行きます。
ユングフラウヨッホへのアクセス
アクセスはユングフラウ鉄道、一択です。
始発駅のクライネ・シャイデック駅を出発後、アイガーグレッチャー駅に停車し、トンネルへと入っていきます。
クライネ・シャイデック駅からでも、アイガーグレッチャー駅からでも乗車可能です。
付近はハイキングコースの宝庫です。ハイキングと組み合わせて、ユングフラウ観光を計画されるのもおススメです。
ユングフラウ鉄道の出発駅『クライネ・シャイデック』までのおすすめのハイキングコースはこちらの記事をご覧下さい。
『アイガーグレッチャー駅』から『クライネシャイディック駅』までの、おすすハイキングコース『ユングフラウ・アイガーウォーク』の最新情報はこちらの記事をご覧下さい。
ユングフラウ鉄道の時刻表
ユングフラウ鉄道は朝8時から、夕方18時台まで、約30分間隔で運行されています。
クライネ・シャイデックからユングフラウヨッホまでの所要時間は35分です。
ベルナーオーバーラント地域の主要駅には、ご覧のような時刻表が置いてあります。
クライネ・シャイデックからユングフラウヨッホへの時刻表だけでなく、グリンデルワルトやヴェンゲンから、クライネ・シャイデックまでの時刻も掲載されています。
帰りの時間、乗り継ぎも計算して、余裕を持った計画をたてましょう。
こちらは、2021年の時刻表です。
2022年8月現在、PDFの時刻表は公式HPに掲載されていないようですが、ユングフラウ鉄道公式HPから検索できます。
How to spell ?
・ユングフラウヨッホ
Jungfraujoch
・クライネシャイディック
Kleine Scheidegg
・グリンデルワルト
Grindelwald
・ヴェンゲン
Wengen
・ラウターブルンネン
Lauterbrunnen
出発地〔クライネ・シャイディック〕までのアクセス
出発地点のクライネ・シャイデックまでは、ヴェンゲン、もしくはグリンデルワルトからWAB鉄道でアクセスします。
ヴェンゲン→クライネ・シャイデック【所要時間22分、30分間隔で運行】
グリンデルワルト→クライネ・シャイデック【所要時間25分、30分間隔で運行】
ユングフラウ鉄道の料金
主な鉄道パスを利用した場合の、グリンゲルワルトからユングフラウヨッホまでの往復料金を比較してみましょう。
(グリンデルワルトからクライネシャイディックまでは鉄道を利用。)
通常料金 | スイストラベルパス | スイスハーフフェアカード | リージョナルパス・ベルナーオーバーラント |
228 CHF |
171 CHF (25%オフ) |
114 CHF (50%オフ) |
99 CHF |
[最新料金確認日:2024年6月]
無料乗車はできませんが、スイストラベルパスやハーフフェアカード、リージョナルパス・ベルナーオーバーラントで割引になります。忘れずにパスを提示しましょう。
スイスのお得な鉄道パスについては、こちらの記事を参照下さい。
ユングフラウヨッホの天気・ライブカメラ
乗車前。山頂の天気が気になります。できれば雲の少ない、ベストな天気の日に登りたいですよね。
そんなとき、クライネ・シャイデックのチケット売場に山頂の天気を写すライブカメラのモニターがあります。
ここで山頂の天気を最終確認して、チケット購入→乗車しましょう。チケットはクレジットカード利用OKです。
こちらからも、ユングフラウのLIVEカメラ映像が確認できます。
ユングフラウ鉄道の車窓・おすすめの席
では、ユングフラウヨッホに向けて早速出発です。
クライネ・シャイデックを出発後、トンネルに入るまでは、進行方向右側の座席がオススメです。
これから向かうユングフラウヨッホ、スフィンクス展望台が、進行方向右手前方、遥か上に望めます。
そして、線路の周りに目を落とせば、一面、キレイな草花の絨毯が広がります。
眼下を振り返ると、今来た線路の先にミューレンの街並みが小さく見えます。ユングフラウ鉄道の傾斜を感じる景色です。
線路周辺のハイキングコースを行きかう人も。真夏でも残雪が残っています。天気も良く、大変気持ちが良さそうですね。
1つ目の停車駅、アイガーグレッチャー駅を出発しました。
トンネルが近づくにつれ、岩肌が間近に迫ってきます。迫力ある車窓が続きます。
まもなく列車はトンネルに入ります。トンネルの全長は約7キロ。17年に及ぶ難工事のすえ、1912年に開通しました。
途中、アイガーの内部に設けられた、アイガーバンド駅、アイスメーア駅にそれぞれ数分間停車します。停車中の一時下車も可能です。
スフィンクス展望台の景色
ユングフラウヨッホ駅に到着です。人の流れについて、みなさんとスフィンクス展望台に向かいます。
アルプスの展示が並ぶ順路や、展望台内の売店スペースを進み、最後に屋内の階段を数フロアー上れば、テラス展望台です。早速、外に出てみましょう。
外は一面の銀世界です。ついさっきまで、緑の草花に囲まれていたのがウソのような不思議な感覚です。
麓のクライネ・シャイデックから遥か遠くに見えたメンヒの山頂もすぐそこです。
そして、テラス展望台の正面はアレッチ氷河。全長約26.8㎞、アルプス最長の氷河です。
どこまでも続く氷河の奥に、心惹き込まれる風景です。
山頂の天気は変わりやすいです。視界が開けたと思えば、雲が流れ込み、またしばらくすると、雲が晴れて絶景が現れる、といった具合です。
視界の悪い時は、温かい展望台のなかで、しばらく待ってみるのも良いかもしれません。
ユングフラウの気温・服装
ユングフラウヨッホの日中の気温は、7月、8月の真夏でも3℃程度です。
展望台の外では、みなさん雪遊び。
真夏でもこの雪量です。夏スキーも楽しめるそうです。
◎ヴェンゲン、グリンデルワルト
➔ 半袖
◎クライネ・シャイデック
➔ ウィンドブレーカー
◎ユングフラウヨッホ
➔ ライトダウン
個人差もありますが、夏の晴天時の服装は、ざっくりこんな感じです。
展望台の中には、売店、レストラン、氷の彫刻等見所もたくさん。
帰りは同じルートで下山ですが、混雑時はユングフラウヨッホ駅で、下りの列車を待つ乗客が列になっています。
クライネ・シャイデックから先の乗り換えも考慮して、混雑時は少し早めの列車を検討しましょう。
乗車記念のチョコレートを頂き、クライネ・シャイデックに到着です。