ベルナーオーバーラント

【ブルーメンタール(花の谷)】ミューレンの秘密の谷。天空の花畑を巡る、スイスのおすすめハイキングコース。

スイスのハイキング

スイス中央部、ユングフラウヨッホ、アイガーをはじめ、名峰集うベルナーオーバーラント地方。

アルプスの大自然を、最大限、体感できるよう、至る所にハイキングコースが張り巡らされています。

澄んだ空気、色鮮やかな花々、一面の牧草地に鳴り響くカウベルの音。

アルプスの雄大さを五感で感じるには、ハイキングが一番のおすすめです。

数あるベルナーオーバーラント地方のハイキングコース。

なかでも、“花畑なら絶対ここ”というハイキングコースを、今日はご紹介します。

ハイキングの目的地は“ブルーメンタール”。

ブルーメンタールとは、ドイツ語で“花の谷”。

その名の通り、花々に埋め尽くされた、花の谷を歩いてみましょう。




ブルーメンタールの行き方

まずは、スイス各地から、インターラーケンを経由して、ミューレンを目指します。

ミューレンの鉄道駅に到着したら、徒歩で約10分、アルメントフーベル行きケーブルカー駅に向かいましょう。

ここからケーブルカーで4分、ブルーメンタールへのハイキングのスタート地点、アルメントフーベルに到着します。

ハイキングコースのMAP・見どころ

アルメントフーベルまでケーブルカーで上り、アルメントフーベルから、ブルーメンタールを一周して、ミューレンの街中まで歩いて戻るコースです。

コース中盤の、大きくターンする部分。このあたりがブルーメンタール(花の谷)と呼ばれる場所です。

所要時間は1時間。花々を鑑賞しながらゆっくり歩くなら、1時間30分位あった方が良いかもしれません。

コースは緩やかな下り坂が中心。ブルーメンタール付近は平坦です。

足元は小石が敷き詰められた、歩きやすい道です。一部は舗装されています。

アルメントフーベルを出発してから、ミューレンまで、このコースは1本道です。

コース自体はカーブしますが、コースに沿って歩けばミューレンまでたどり着けます。

ハイキングコースからは、アルプスの山々、牧草地、放牧された牛、そして色とりどりの花々が楽しめます。

一番の見どころは、コース中盤のブルーメンタール。コースの左右一面に自生した花々が咲き乱れます。




ミューレン

ミューレンに到着したら、鉄道駅を出て左方向へ向かいましょう。

すぐに道が二股に分かれますが、右側の緩やかな上り坂へ進みます。

(左前方)ミューレン中心地へ (右前方)アルメントフーベル行きケーブルカー駅へ

坂道をしばらく上ると、ポップアップロッジミューレン(ホテル)が見えてきます。

ホテルの連絡通路の下を通り抜けると、前方右側の山肌に、ケーブルカーの線路が見えてきました。

さらに少し進めば、アルメントフーベル行きのケーブルカー駅に到着です。

標高差270m。ケーブルカーは、山肌に敷かれたレールの上を一直線に上って行きます。

高度が上がるにつれ、谷の向こうの山肌に、白く輝く氷河が見えてきます。

ケーブルカーの車窓の景色

ケーブルカーの乗車時間はわずかに4分。

景色に見とれるのも束の間、あっという間にアルメントフーベル駅に到着です。

アルメントフーベル

早速、アルメントフーベル駅の外へ出てみましょう。

正面には、アルプスのパノラマ。

写真の幅にはとても収まらない絶景が、左右、見渡す限りに広がります。

ここは標高1907m。山々を流れる氷河も、ほぼ水平方向に見えます。

反対側、アルメントフーベル駅の裏は、小高い丘になっています。

少し寄り道して、丘を上ってみましょう。

丘の上の小径“フラワートレイル”は、さながら天空の高山植物園。

道の両側には、高山植物が咲き乱れます。

石で囲まれた、道端の花壇には、色鮮やかな花と、説明パネルが立っています。

丘の上は公園になっていて、ベンチやブランコもあります。

麓のミューレンよりも、一段と涼しさを感じる天空のフラワーパークで一休みしてみましょう。




ハイキングコース(前半)

では、アルメントフーベルを出発しましょう。

アルメントフーベル駅裏の丘の上から続く道は、また別のハイキングコースです。
必ず、一旦アルメントフーベル駅まで戻り、スタートしましょう。

駅前の“ALLMENDHUBEL”の看板に向かって右奥へ進みます。

ここがわかりずらいので、上の写真を参考にして下さい。
看板の右端を写真奥へ進みましょう。

アルメントフーベルからは、いくつものハイキングコースがスタートします。
どのコースを進めばよいか、若干、わかりずらいです。
標識には、右にも左にも“Mürren”??
“Blumental”の標識に従って進みましょう。
迷った場合は、一旦、アルメントフーベル駅まで戻りましょう。

スタートして直後。道の左右を背丈の高い木々が覆う、こちらの道であれば正解です。

左手には、木々の間から、アルプスの山々と牧草地が垣間見えます

木々に覆われたゾーンを抜けると、前方には、これから向かうブルーメンタールが見えてきます。

ハイキングコースは、ブルーメンタールに向けて、徐々に下って行きます。

奥の岩山の頂上は、シルトホルン展望台に向かうロープウェイの中継駅ビルグ(Birg)です。

コース左側の牧草地。
放牧された牛が2頭、水飲み場で喉を潤しています。

残りの牛たちは、日差し避けて、日陰で一休み。

このあたりから、足元には花々が増えていきます。

コースの左側は、ブルーメンタールの谷へ下る斜面に咲く花々と、アルプスの山々。

花に彩られたアルプス。
絵葉書のような風景が広がります。

反対側、コース右側の斜面は、黄色い花で埋め尽くされています。

左右を花々に囲まれながら、ブルーメンタールへと、道は緩やかに下っていきます。

ブルーメンタール(花の谷)

徐々に坂道が平坦になってきました。

このハイキングコースの一番の見どころ、ブルーメンタールに到着です。

あたりは、見渡す限り360度、一面の花畑。

コース左側を振り返ってみましょう。

花々に埋め尽くされた谷の向こうに、雄大なアルプスが連なります。

白い花が一面に咲いている場所もあれば、黄色い花に覆われる場所もあります。

近づいてみると、1つの場所に、何種類もの花が咲いていることがわかります。

まさに“咲き乱れる”という形容通り、何種類もの花々が同じ場所に咲いています。

地面に群生する、黄色い花はアルペン・ホルンクレー。ミヤコザクラの一種です。

薄紫の稲穂のような植物はイブキトラノオ。

鮮やかな紫色の花はゲラニウム・シルバティクム。

或るところは黄色い絨毯、また或るところは薄紫の絨毯。

見渡す限り、谷の奥まで、花の絨毯が続きます。

花の谷、その名の通りの天空の花畑が一面に広がります。




ハイキングコース(後半)

ブルーメンタールの花畑の上を、シルトホルン行きのゴンドラが通っていきます。

ここでコースは左へ大きくターンして、ミューレンへと向かいます。

しかし、まだここは花の谷の中。コースの左右には花々が咲き続けます。

山の斜面に広がる、牧草地(アルプ)。

ところどころに建つ山小屋が、アルプスらしい風景を演出します。

このあたりを過ぎると、いよいよブルーメンタールともお別れです。

この付近、足もとには真っ白なアルペン・マルガリッテが咲いていました。

ブルーメンタールを抜けると、コースはやや急な下り坂になります。

わずかな斜面にも、牧草地が広がります。

ここまで来れば、ミューレンの中心部まで10~15分位です。

さらに進むと、舗装された道に出ます。

道はカーブを繰り返しながら、どんどんとミューレンへ下って行きます。

道端にも民家が増えてきました。

どの家も、庭からベランダまで、色とりどりの花に飾られています。

まもなく、道はミューレンのメインストリートにつながり、ハイキングは終了です。

メインストリート、正面の奥からは、アイガーが出迎えてくれました。