レマン湖
みなさん、スイスと言って何が思い浮かびますか?まず思い浮かぶのは、アルプスの山々でしょうか。
そのアルプスに端を発し、アルプスの雪解け水を湛えるスイスの湖。湖もまた、アルプスの賜物です。
数あるスイスの湖の中でも、スイス南部に位置するスイス最大の湖『レマン湖』。今日は、レトロな蒸気船に乗って、レマン湖クルーズに出かけてみましょう。
レマン湖はどこ?
レマン湖は、スイス南部のフランスとの国境に位置する、三日月形の湖です。南岸はフランス領になります。
《数字をタッチすると案内が展開します。》
①ジュネーブ・・・チューリッヒと並ぶスイスの玄関口。(レマン湖西端)
②ローザンヌ・・・国際オリンピック委員会本部のある国際都市。(レマン湖北岸中央)
③モントルー・・・ヨーロッパ有数の高級リゾート地。(レマン湖東端)
④モルジュ・・・オードリー·ヘップバーンが後半生を過ごした街。(レマン湖北岸)
⑤ヴヴェイ・・・喜劇王チャーリー·チャップリンが晩年を送った街。(レマン湖北岸)
個人旅行であれば、事前にリサーチした、気になる街にのんびり滞在できますね。
レマン湖クルーズ/時刻表
そして、レマン湖を周遊する際にオススメの交通手段が、CGN社が運営する蒸気船です。
シュッシュッシュッと湖の上に蒸気音をなびかせ、レトロな船体がレマン湖を優雅に進みます。
レマン湖北岸にはスイス国鉄も走っていますが、時間に余裕があれば、蒸気船での周遊をオススメします。『スイストラベルパス』や『リージョナルパス・レマン湖』も使用できます。
①船の上から、レマン湖の絶景を360度体感できる。
②雰囲気の良い船内レストラン。
③スイストラベルパスがあれば無料で乗船できる。
CGNの蒸気船は、レマン湖をくまなく運行しています。運行ルートや、時刻表はCGN公式HPと、下の記事を参照下さい。
クルーズ船の料金/所要時間
主なルートの通常料金と所要時間の目安はこちらです。
出発地 | 到着地 | 2等料金 | 1等料金 | 所要時間 |
ジュネーブ | ローザンヌ | 45 | 63 | 3時間30分 |
ジュネーブ | モルジュ | 40 | 56 | 3時間 |
ローザンヌ | エビアン | 21 | 30 | 35分 |
ローザンヌ | ヴヴェイ | 21 | 30 | 50分 |
ローザンヌ | モントルー | 26 | 37 | 1時間30分 |
モントルー | ヴヴェイ | 10 | 14 | 20分 |
モントルー | シヨン(城) | 10 | 14 | 15分 |
[最新料金確認日:2022年8月]
※料金は大人一人の料金。単位はスイスフラン(CHF)。
※複数ルートは時間優先。
クルーズ船の景色【動画】
蒸気船は、どのルートも絶景の連続です。
レマン湖の北岸の『ラヴォー地区』は世界文化遺産にも登録されている、スイス有数のブドウの産地です。
レマン湖には三つの太陽があるといわれています。太陽、レマン湖の反射熱、石垣の輻射(ふくしゃ)熱です。
三つの太陽が素晴らしいブドウを、そして美味しいワインを育みます。
世界遺産ラヴォー地区で主に栽培されているぶどう品種『シャスラ(Chasselas)』の白ワインが有名です。ラヴォーのワイナリーやスイス国内で頂けます。
スイスワインは、スイス国外にはあまり出回らないそうなので、ぜひお試し下さい。
こちらは南岸のフランス側の景色です。山と湖のコントラストが印象的な風景です。
日本でも天然水で有名な『エビアン』は、レマン湖南岸の街です。ちちろん、蒸気船でアクセスできます。フランス領ですがシェンゲン協定国ですので、許可なく入国できます。
モントルー方向を向けば、レマン湖の奥に、山々が重なりあう、奥行きある景色です。
湖上からの景色は360°の絶景です。
クルーズ船のレストラン
さて、デッキで景色を堪能したら、船内のレストランに入ってみましょう。船内レストランは、レトロでとても素敵な雰囲気です。
19世紀末~20世紀初頭の、いわゆる“ベルエポック”調の装飾です。
ヨーロッパ然としていて、どこかディズニーランドの船内レストランのような雰囲気があります。
船の時間、船の種類によって、ランチセット、コースディナー、ブッフェ等、様々な食事が楽しめます。
こちらはランチプレート。25CHFです(2019年)。この日のメニューは、チキンの胸肉のソテーとマッシュポテトです。
※ランチクルーズの料金は、乗船料金+ランチプレート料金(25CHF)で構成されています。
※スイストラベルパスを所持していれば、ランチ料金(25CHF)のみで乗船可能です。
※乗船料金はルートや季節により異なります。
クルーズの種類
ランチクルーズの他にも、ご覧の様な、たくさんの種類のユニークなクルーズを催行しています。
●ランチクルーズ
●コースディナークルーズ
●ケーキクルーズ
●ワイン付きラヴォー地区クルーズ
●サンセットクルーズ
●バースデイクルーズ
季節によって、料金、開催曜日が異なります。必ずCGN公式HPで最新の開催状況を確認して下さい。
ディナークルーズは西日に要注意!夕方は西日がとても強いです。西日は低角度で船体真横から水平に差し込む為、ガラス張りの2階客室は非常に暑く感じます。夏は日没(21時頃)も遅い為、デイナータイムは西日の時間と重なりますので、日焼け対策は万全に。ちなみにデッキは涼しいです。
クルーズ船の乗り方
クルーズ船の乗り方はいたって簡単です。
クルーズ船乗り場には、桟橋と、桟橋付近にチケット売り場があります。
スイストラベルパスを所持している方は、チケットを買う必要はありません。桟橋に並び、乗船する時に、係員へスイストラベルパスを提示しましょう。
それ以外の方は、チケット売り場でチケットを購入してから、桟橋に並びましょう。チケット売り場でハーフフェアカード等の提示をお忘れなく。
最後になりますが、どの船も船員さんがとてもフレンドリー。かしこまったという感じはなく、明るくノリの良い感じです。簡単な英単語と、ジェスチャーでも十分コミュニケーションできます。
レマン湖畔の旅にCGNの蒸気船はいかがでしょうか。街から街への移動が、素敵な体験となる事は間違いありません。
CGN公式HPに運行ルートや時刻表、船の紹介がありますので、ぜひ、ご旅行の日程に合ったクルーズを検索してみて下さい。