グリンデルワルトのおすすめハイキングコース
ベルナーオーバーラントの中でも人気の観光地、グリンデルワルト。
グリンデルワルトを拠点にユングフラウ地方を巡る方も多いのではないでしょうか。
アイガー、メンヒ、ユングフラウをはじめ、360°名峰に囲まれた村、グリンデルワルト。
グリンデルワルトにはたくさんのハイキングコースがあります。
澄んだ空気の中、名峰を眺めながら、ハイキングをしてみましょう。
今日ご紹介するのは、グリンデルワルトから簡単にアクセスできる人気のハイキングコースです。
フィルスト(First)から天空の山上湖バッハアルプゼー(Bachalpsee)を目指します。
・グリンデルワルトからアクセス簡単。
・初級者向け。
・湖に映るシュレックホルン。
グリンデルワルト
グリンデルワルトは、スイス中央部、名峰連なる“ベルナーオーバーラント地方”に位置します。
①グリンデルワルト
②インターラーケン
③チューリッヒ
④ジュネーブ
グリンデルワルトへは、スイス各地からインターラーケンを経由して、鉄道でアクセスします。
《スイス各地からの所要時間》
出発地 | 所要時間 | 料金(2等) |
チューリッヒ | 2時間38分 | 84.8CHF |
ジュネーブ | 3時間28分 | 86.8CHF |
ツェルマット | 2時間57分 | 97.8CHF |
サンモリッツ | 5時間52分 | 139.2CHF |
ベルン | 1時間36分 | 41.8CHF |
ローザンヌ | 2時間51分 | 70.8CHF |
モントルー | 2時間57分 | 88.80CHF |
[最新料金確認日:2024年6月]
グリンデルワルトに到着したら、フィルスト行きのロープウェイ乗り場を目指しましょう。
グリンデルワルトのメインストリート(ドルフ通り)を東へ一直線。バスも出ていますが、徒歩でも15分です。
グリンデルワルトは、名峰アイガーの麓の村。
グリンデルワルト駅の南側には、朝日に照らされたアイガーが出迎えてくれます。
アイガーを右手に眺めながら、ロープウェイ乗り場を目指します。
ドルフ通りは、グリンデルワルトの中でも一番賑やかな通りです。
通りにはカフェやレストラン、お土産屋さんが軒を連ねます。
レストランのテラス席は、アイガービューの特等席。
眼前にそびえるアイガー北壁を眺めながら、食事が楽しめます。
グリンデルワルトの街歩きを楽しむことしばし。
フィルスト行きのロープウェイ乗り場に到着しました。
フィルスト行きロープウェイの料金・所要時間
フィルスト行きのロープウェイの所要時間は25分。
《フィルスト行きロープウェイの料金》
交通パス | 往復料金 |
なし | 72CHF |
スイスハーフフェアカード | 36CHF |
スイストラベルパス | 36CHF |
ベルナーオーバーラントパス | 無料 |
[最新料金確認日:2024年6月]
ロープウェイは、1等・2等の区別はなく、ワンクラスの運行です。
スイストラベルパスでは、無料乗車はできませんが、50%割引で乗車できます。
チケット売り場でチケットを購入する際は、忘れずに交通パスを提示しますしょう。
フィルスト行きのロープウェイが無料で乗車できる、ベルナーオーバーラントの最強パス“ベルナーオーバーラントパス”のお得な情報については、こちらの記事を参照下さい。
チケットを購入したら、改札を通り、ロープウェイ乗り場の中へ。
早速、ロープウェイに乗り込み、フィルストへ向かいましょう。
フィルスト行きロープウェイの景色
ロープウェイはフィルストに向けて、ぐんぐんと高度を上げていきます。
ゴンドラの高度が上がるとともに、左右には名だたる名峰が姿を現します。
進行方向右手には、シュレックホルンやヴェッターホルンなど、名峰が次々と姿を現します。
山々の頂上付近には、白く輝く氷河が流れます。
さらに高度が上がってきました。少し後ろ側を振り返ってみましょう。
ゴンドラの後ろ側からは、アイガー北壁が正面に望めます。
途中、シュレックフェルトでゴンドラは角度を変えますが、乗り降りする必要はありません。
角度を変えて、ゴンドラはフィルストへと向かいます。
ゴンドラの窓からは、360°アルプスの大自然が楽しめます。
アルプスの雪解け水を集め、岩壁を荒々しく流れる滝。
ゴンドラの足元に広がる、豊かな牧草地“アルプ”。
夏の間、アルプでは牛たちが放牧され、一面緑の大地に、草をはみます。
あちらこちらから鳴り響くカウベルの音は、アルプに短い夏の訪れを告げます。
フィルスト
標高2,168m、ハイキングのスタート地点、フィルストに到着しました。
一歩、駅を出ると、ひんやりとした空気を感じます。
標高2,000m以上だけあって、グリンデルワルトの街よりも、一段と涼しさを感じます。
駅舎の外には、どこまでもアルプスの山々が連なる景観が広がります。
ここから、ハイキングコースがスタートします。
こちらはフィルストクリフウォーク。
崖沿いに金網の歩道が張り付いています。
高いところが苦手でない方はチャレンジしてみて下さい。
フィルストにはレストランも数件あります。
トイレ休憩も兼ねて、立ち寄る方はチェックしてみて下さい。
ハイキングコースのMAP・特徴
こちらが、今回のハイキングのMAPです。
フィルストを出発し、天空の山上湖“バッハアルプゼー”を目指します。
帰りは同じ道をフィルストまで戻ります。
ゆっくり歩いて、片道約60分ほどです。
フィルストからバッハアルプゼーまで、往路は上り坂。復路は下り坂です。
足元は、砂利が敷き詰められた歩きやすいハイキングコース。
バッハアルプゼーでの休憩時間も考慮して、往復の所要時間は2時間30分~3時間あればOKです。
このコースはよく『初級者向け』と案内されていますが、往路は上り坂が続きます。
私(運動不足)は意外と上り坂がきつく感じました。
ちなみに、帰りは下り坂の為、快適です。
体力に自信のない方は、時間的に余裕を持った計画を立てましょう。
ハイキングコースの景色(前半)
それでは、フィルストを出発して、バッハアルプゼーを目指しましょう。
正面の山肌を縫う様に続く道を上っていきます。
山の上にはどんな景色が待っているのか、今から楽しみです。
フィルストからは、グローセシャイディック方面へのハイキングコースもあります。
コース沿いの標識を確認し“Bachalpsee”方向へ進みましょう。
この先、ハイキングコースからは、“これぞスイス”といった風景が広がります。
ハイキング序盤、コース左手にはアイガー北壁が見えてきます。
このコースからは、のこぎりの歯のような、ミッテルレギ稜のギザギザの稜線がよく見えます。
アイガーの麓に目を落とすと、緑の牧草地、グリンデルワルトのアルプが東西に広がっているのがよくわかります。
山頂付近は、白くうねり流れる氷河が、山々を覆います。
タンポポやキンポウゲの黄色い花も、足元を彩ります。
コース沿いには、涼やかな音を立て、アルプスの雪解け水も流れます。
雪解け水のせせらぎを聞きながら、一休みします。
ハイキングコースの景色(後半)
ハイキングコースも後半に差し掛かると、コース脇に残雪が目立つようになってきました。
このあたりの坂道の勾配は、けっこうきつく感じました。
振り返ると、アイガーがほぼ水平方向に見えます。
水平方向に見えるアイガーと、コース脇の残雪が、このコースの標高の高さを物語っています。
コース沿いには、青や黄色の高原植物が花を咲かせます。
まもなくゴールのバッハアルプゼーに到着するはずです。
ゴール直前、来た道を振り返ると、ヴェッターホルンとシュレックホルンが一望できます。
グリンデルワルトからは、他の山に隠れて見えないシュレックホルンも、その山裾まで、きれいに姿を現します。
フィルストから、ハイキングコース上ること1時間30分、ついにバッハアルプゼーに到着です。
バッハアルプゼー
バッハアルプゼーは大小2つの湖からなる、山上湖です。
ハイキングコース左手には、手前の湖(小)が見えてきました。
手前の湖(小)は湖のほとりまで下りていくことができます。
一方、右手の奥の湖(大)には、湖沿いを一周できる歩道がありますが、残雪の為、残念ながら閉鎖中です。
完全に雪解けした湖を期待するなら、7月~8月がベストでしょう。
バッハアルプゼー付近は、平らに開けた草原になっています。
一面に広がる黄色い草原で、皆さんおもいおもいに過ごします。
では、湖面に雪山を映す、手前の湖のほとりまで下りてみましょう。
足元の雪に気を付けながら、ゆっくりと湖面へ下ります。
湖面ギリギリまで下りてみました。
正面のシュレックホルンを中心としたアルプスが、鏡のような湖面に、見事に映り込みます。
風が立てば湖面は波うち、雲が出れば山は雲間に隠れます。
幸運にも出会えた絶景をしばらく眺めています。
そして、2つの湖の間の広場にはいくつものベンチがあります。
絶景を正面に望むベンチで、ランチができます。
皆さんも、ランチBOXを準備して、天空の山上湖へハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか。